【語句の意味】
आवृतम् (āvṛtam) - 包まれている
ज्ञानम् (jñānam) - 知恵
एतेन (etena) - これによって
ज्ञानिनः (jñāninaḥ) - 賢者の
नित्यवैरिणा (nityavairiṇā) - 永遠の敵によって
कामरूपेण (kāmarūpeṇa) - 欲望という形をした
कौन्तेय (kaunteya) - クンティーの息子よ(アルジュナよ)
दुष्पूरेण (duṣpūreṇa) - 満たすことが困難な
अनलेन (analena) - 火によって
च (ca) - そして
【スワミ・シヴァナンダの解説】
マヌはこう言っています。欲望は、対象を楽しむことでは決して満たされることも、冷めることもありません。火にギー(澄ましバター)や薪をくべればくべるほど激しく燃え上がるように、欲望もまた、楽しみの対象を追い求めるほどに増大していくのです。もしこの世のすべての食料、すべての貴金属、すべての動物、そしてすべての美しい女性が、欲望に駆られた一人の人間のものになったとしても、それでもその人は満足を得ることはできないでしょう。無知な人は、欲望を追い求めている間はそれを友だと考えます。感覚を満たすために欲望を歓迎するのです。しかし、賢者は経験から、それが苦しみや悲しみをもたらすだけであることを、実際に苦しむ前から知っています。だからこそ、欲望は無知な人ではなく、賢者にとっての永遠の敵なのです。
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